2010年1月16日 (土) 晴れ
今日の走行距離: 11km 今月の累計距離: 166km --- km@5分25秒 東京はこのところ寒い日が続いています。 走りにでるのがちょっとおっくうになりますが、走り始めたら徐々に身体が温かくなり調子がでます。今日は夕方から走りにでて、戻ったころにはもう薄暗くなりました。陽が沈むと一気に暗くなり気温も下がります。 昨日は、最近知ったある体育の先生の発表を聞きにいきました。内容は「中国オモシロ健康法~北京の公園で見つけた中国庶民の健康法」です。1昨年1年間、北京大学に教員の1年間研修で派遣されましたが、大学に体育学部がないので、毎日公園にいってそこで行なわれているさまざまなパフォーマンスを見て、それを整理した、それが帰国後北京の出版社が本にしてくれたとのことでした。 具体的な事例をプロジェクターで見せてくれました。 大きく6つに分類してして紹介。 1.太極拳を中心とする武術 2.気の流れを考えた伝統的な健康法(気孔、ツボタタキ、按摩、クルミもみ、ほか) 3.各民族衣舞踏と社交ダンス 4.さまざまな道具を使った運動 5.屋外トレーニング器具 6.凧揚げ、合唱、マージャン、トランプ、編み物他文化活動 です。ここには中国の健康法の特徴である長い歴史が育む中国医学と中華文化的背景があると説明します。特に身体を通る気の流れが公園で運動している庶民から語られたと言っていました。 私も中国に行くと目にするのが公園での庶民の運動、遊びです。しかし、「中国の高齢者はこういう場所で健康づくりとコミュニケーションをしているのだな」と思ったぐらいで、その底辺にある考えとか具体的な運動についてまでは注目する問題意識がありませんでした。 それでこの先生の書いた本を読んでこれはおもしろそうだと感じたわけです。この本を読んで私自身は1)健康、2)街づくり、3)文化に関連して問題関心をもちました。 1)私自身が自分の健康のためにほぼ毎朝ランニングをしており、それは中国に行ったときも同じです。だからこそ、中国の公園でおこなれている各種健康法は関心がありました。特に社交ダンスは自分が中国に行った時には実際にやろうと思っていることです。 2)街づくりでは、やはり公園の活用問題です。私の住んでいる地域は約3200戸の大きな団地であり、公園も多いです。しかし公園にある運動器具はブランコ、鉄棒、ジャングル、滑り台など子ども向けが多く、高齢者向けのものはほとんどありません。既に65歳以上が約4割近くになってきており、公園などをもっと「健康増進の場」という視点で見直すことは、いま、大切な時期ではないかと思っていることです。 3)文化の面では、人が特に高齢者がもっと外に出て顔を見せながらコミュニケーションしたり、軽い運動をする雰囲気が必要かと思います。これは外国では当たり前のことになってきているようですが、日本では「本人のはずかしさ」「周囲の迷惑そうな目」があります。これを変えるのは文化の問題ではないかと思っていることです。 日本は高齢化社会に進む中で、「健康日本21」の施策をいろいろに行なっていますが、この「オモシロ健康法」もその一翼を担う役割をもつことができる可能性があるのではないかと思いました。 この本は日本語で書かれた本ですが、中国で出版され中国にいる日本人を読者に想定しているようで、日本にいる私たちとしては目にする機会がほとんどないかと思います。この本では北京の公園で行なわれているさまざまなパフォーマンスが取り上げられており、このことに関心を持つ人には便利な一冊です。ぜひ、なんらかのカタチにアレンジして出版?ウェッブ化して、日本にいる私たちにも気軽にわかり、できることからやってみる、そんな動きができるといいな、と思いました。 『あなたも達人 中国オモシロ健康法』外文出版社 先生紹介の記事(共同通信の中国語版)
by xiyuannei
| 2010-01-16 20:38
| 読書は他者の経験の共有
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