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台湾のアミ族

花蓮県は近年まで未開の地だったらしいです。

台湾は中央山脈という3000~4000メートル級の山脈で東と西が分断されていました。西側は今度台北から高雄まで新幹線が通ることで分かるように早くからひらけていました。山脈から東側は山が険しく海が近いこともありほとんど未開拓のままだったようです。海岸よりに海岸山脈があります。これと中央山脈とに挟まれた渓谷が原住民が多く住んでいた地域です。5つの原住民(部族) が住んでおり花蓮などの町も人の少ない静かな場所だったとのことでした。明治以降、主に日本人が花蓮県を原住民と一緒に開拓してきたようで、民宿のKさんは熱っぽく「日本人がこの地で頑張って土地の開発、原住民の教育などをやってきた」ことを話してくれました。

さて、今回、せっかく花蓮に来たのだから、私も名前だけは知っていたアミ族の踊りを見に「阿美文化村」へ行きました。花蓮市内から車で15分くらいの近いところに演舞場があるのですが、田んぼというか畑というかとにかく一人ではいけないところにそれがありました。それで行きはKさんの車、迎えはGさんの車をお願いして演舞場まで連れて行ってもらいました。入場料200元、送迎400元です。600人くらい入る円形の演舞場に日本人と韓国人が300名くらい入っていました。5時半スタートですが外はもう真っ暗です。演舞場だけが灯かりが煌々としています。 台湾のアミ族_c0022843_21315763.jpg

演舞は1時間くらいで、歌と若い男女による踊りです。衣装の色のあでやかさにはすばらしいものでした。このアミ族は何百年も前からこのような鮮やかな色の衣装を身につけていたのだろうか、染色技術、色のセンスなど只者ではないセンスを持っている民族だな、と思いながら彼らの踊りをみました。バンブーダンスは長い竹の両端をもって、その竹の開閉に合わせて、踊りの人はぴょんぴょんと竹にぶつからないよう に跳ねて踊ります。これは写真か何かで見たことがある気がします。若い男女がこうして伝統芸能を受けついで行っていることに感心しました。もちろん彼らからみると収入のこともあると思います。

この原住民ですが、「そういう言い方でいいんですか」と聞いてみるとそれでいいとのことでした。台湾にはもともと住んでいた原住民、それと内省人といわれる台湾に住みついた人、外省人といわれる中国大陸から来た人の3グループがあるとのことです。最近は「原住民」(ゆえんずみん、とローカル発音)という言い方も「売り」になっているようでした。

今回はじめての台湾でしたが、たまたまタロコ国際マラソン参加のために花蓮県を訪れたことは、台湾への関心の持ちようにオーソドックスはアプローチができたような気がします。
by xiyuannei | 2006-11-09 21:32 | 旅・留学の雑感あれこれ
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