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彭 見明「山の郵便配達」

午前中、図書館に本とCDを返しに行ってきたんですが、外は寒いですね。東京は昨日からみぞれになり肌寒い週末です。

そこで、いい本を見つけてきました。彭 見明「山の郵便配達」です。

この映画は数年前、神田の岩波ホールでみました。淡々と流れるストーリーと風景がとても気持ちよく、なにか、落ち着いた気持ちになる映画でした。ずいぶん話題になった映画ですので観たひとも多かったのではないかと思います。

その原作(翻訳ですが)が集英社からでていたようで、早速借りて読んでみました。原作はすごく短い簡単なものなんですね。あのストーリーをあのような映画に仕立て上げる映画監督はすごいと思いました。

ところで、この本は短編がたくさん入っています。

「山の郵便配達」のj他に、「沢国」「南を避ける」「過ぎし日は語らず」「愛情」「振り返ってみれば」の6篇です。どれも現在の中国を考えさせ、ユーモアもある素敵な作品でした。特に「愛情」と「南を避ける」は面白かったですね。

作家の彭見明さんは「現代中国ライブラリィ 人物事典」によると次のように紹介されています。

「作家。湖南省平江県の農村に生まれる。中学卒業後、俳優、舞台の電気工や美術工などを経て、県文化館副館長、平江県文聯主席などを歴任。湖南省作家協会副主席。
 1980年から創作活動を開始、81年から作品を発表。短編小説『那山、那人、那狗』(邦訳『山の郵便配達』)は、湖南省の山間を舞台に初老の郵便配達員が後継ぎの息子に仕事を通して人生や家族の絆を問う感動作品で、83年度全国優秀短編小説賞、湖南省第1回青年文学賞などを受賞。霍建起(フォ・ジェンチィ)監督により映画化され大ヒットした。
 85年中国作家協会に加入。一級専業作家で、長・短篇小説、エッセイなどの著書は多数。他に『李記鉄舗之変遷』『古河道』『梨木梳子』『将軍和他的家族』『家長』などがある。小説と映画のヒットで日本にもファンは多く、2004年12月に来日。(2004年12月25日更新)」

昨年12月、東京に来ていたようで、その情報を知っていたら、ぜひ彼の講演を聴きに行きたかったところでした。しかし、今日は作家「彭見明」を発見して、これから、彼の作品を探して読んでみようかな、とスタートを作ることができたラッキーな午前でした。
by xiyuannei | 2005-01-16 13:47 | 読書は他者の経験の共有
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