人気ブログランキング | 話題のタグを見る

突然の『博士論文』

一昨日、職場に小包が送られてきました。

「何だろう」と思って開けると厚い簡易製本の本です。名前を見て、最初ピンと来ませんでしたが、すぐ思い出しました。前回の日曜日、所属するサークルで会った中国人留学生でした。

その集まりで私が、日本の若者の実態についてちょっとプレゼンしたのですが、彼女はプレゼンのあと、5回ほど質問していました。そして自分はK大学で勉強している、という話でした。

その集まりはそのあと夕食会に入り、話題は普通の話しになったのでそれっきりでした。

今回、送られてきた簡易製本の本をみて、彼女が博士課程に所属していて、この春提出の博士論文であることがわかりました。238ページもあるその本は片面印刷なので厚さ2センチメートルくらいあります。

『現代社会における若者の就労意識に関する国際比較~日本と中国の高学歴を中心とした質的調査研究~』というたいそうなものです。

私も日本と中国の若者、特に大学生の生活・意識・行動に関心があるので、この論文テーマはとても興味があります。特に、7割近くのページが、日中の若者のヒヤリングを整理して紹介しているので貴重なデータです。

こういう分野の研究発表は少なく、あまり論文も本もないなあ、と思っていたので、このような研究をしている人に出会えたのが意外でした。

日本政府はこの数年、かなり金をかけて問題の研究をしています。ですから、政府の委員会ではかなり有識者が集まって研究し、答申なども出しています。これはもう日本の将来の問題なんですね。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0303-11d.html#top

私も昨年末、「大学無業者」に関心を持っていました。
http://tky24.exblog.jp/3127017/

これから、献本してくれたこの博士論文を読んで、中国の若手研究者はこの分野の問題をどのように展開しているの勉強してみようか、と楽しみの一冊になりました。
by xiyuannei | 2006-03-10 21:11 | 読書は他者の経験の共有
<< ランニングコース 49km >>