10月5日 木曜日
雲り 雨 本日距離: 3km 今月累計: 23km --- 昨夜は初めて中国琵琶の演奏を聴きました。 奏者は孟仲芳さんという女性で孟子の第71代目の子孫ということでした。15年前に日本に雅楽の勉強のために来て、いまはある大学で法律の勉強もしている方です。8歳の時から琵琶をはじめ中国音楽協会会員で中国国家文化省演奏優秀賞など数多くの賞を受賞と紹介されています。 演奏曲目は6つ。 1.荒城の月(孟仲芳編曲) 2.賞花会(現代楽曲) 3.春江花月夜(古典) 4.イ族舞曲(近代楽曲) 5.五木の子守唄(孟仲芳編曲) 6.十面埋伏(古典) 楽器の説明もあり聴くだけではなく勉強にもなったコンサートでした。 ・日本では筑前琵琶、薩摩琵琶などがあるが、中国琵琶とは違う。中国琵琶は西洋ではギター系。 ・中国琵琶の伝統曲はおおむね文曲と武曲に大別でき、文曲は叙情的な風景を静かに表現し、左手の演奏技法を主に余韻を強調、武曲は激しい戦いなどの情景を琵琶特有の多彩な技法を用い、リアルな音で表現する。 ・中国琵琶のフレット数はネック部分と胴部分をあわせて30~32個あり、4弦が張られている。演奏者は楽器をほぼ垂直に構え右手の5指全部を使って演奏する。 ・中国琵琶はピーパと中国語で言うが、ピーは指を内から外へはじくことを言い、パは親指を外から内にはじくことを言う(実際、近くで見ましたが、撥(ばち)は用いず指を使って音を出します) ・中国琵琶にはギターのような穴がない。表は桐、裏は紅で作っており、いい音の出る琵琶はなかなか製作できない。 2千人くらい入るホールでも音響を使わないで演奏するらしいですが、最後に演奏した「十面埋伏」は起源前202年の漢の劉邦と楚の項羽との最後の決戦「がいかの戦い」を表現した武曲の代表作。とても迫力がありました。
by xiyuannei
| 2006-10-05 05:18
| 日中の雑感あれこれ
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